【満木葉子の日本茶完全攻略法vol.8】日本茶の大転換期到来?!

【満木葉子の日本茶完全攻略法vol.8】日本茶の大転換期到来?!

振り返るには少し早いかもしれませんが、2019年はタピオカティーにはじまりタピオカティーに終わる年といえそうですね。

 

3度目のブームがここまで盛り上がるとは、その前の2回を知っている世代からすると驚きです。

 

海外製品をその昔は「舶来もの」なんてよんで珍重したものですが、物流だけではなくSNSなど「情報の流通」が加わったことが要因でしょうね。

 

そんな中、日本茶に大転換期を告げに訪れる足音が聞こえてきました。

 

令和元年は後に振り返った時に日本茶の節目だったといわれるようになるかもしれません。

 

 

お茶に求めるものの変化

タピオカティーのベースに使われているお茶は、紅茶を筆頭とした発酵茶が多く使われています。

 

 “緑茶”と表示されているものも中国茶や台湾茶の緑茶で、ほうじ茶や抹茶など日本茶ベースのものはスペシャルエディションの扱いをされていることが多いようです。

 

シロップやクリーム、タピオカなどと相性のいい、スッキリ&ゴクゴク飲めるお茶、旨味ではなく香りのお茶が使用されています。

 

こういったものを好む十代・二十代にとっては、お茶というと、とろっと濃厚な深蒸し茶や心地よい苦味・渋味のある煎茶ではなく、甘いお茶や水分補給に適したペットボトルのお茶なのでしょうね。

 

大学の授業で日本茶は必要かどうかについて考えてもらうと「日本茶がもしなくなっても中国茶や他のお茶を飲めばいいから困らない」という意見が1割くらいは出てきます。

 

必要という意見も、産業保護や文化的価値からの必要性を論じるものが多いです。

 

ちょっと、さびしいですが、、、現実として受け止め考えていかなくてはいけません。

 

 

 

日本茶のニュースタンダード登場?

海外に行くとペットボトルのお茶に砂糖やハーブがたくさん入っていて、歯磨き粉のような風味に驚くことがあります。

 

かつてはそういう風味づけされたお茶は日本では馴染まないと言われていましたが、国内のメーカーからここ数年相次いで発売されています。

 

中でも今年の4月に発売された「南アルプスの天然水 グリーンティー」には驚きました。

 

南アルプスの天然水 グリーンティー

 

スーパーでかなりの幅で陳列されていたこともあって発売と同時に目に飛び込んできました。

 

水にこだわったお茶ってことなのかな?なんて思いつつ、お味見をすることに。

 

蓋をあけた瞬間に・・・あれ??

 

日本茶らしからぬ甘い香りがするではありませんか。白いお花のような香り。

 

口をつけると、甘い!!!

 

マスカットのようなフルーツ系の甘味。

 

裏のラベルを見ると、「ミントエキス」「香料」とありました。

 

裏のラベル

 

なるほど~!!!

 

風味の理由はわかりましたが、いよいよ驚きました。

 

何に驚いたって、表ラベルには特にフレーバーティーとは書かれていなかったことです。

 

“緑茶”というと従来のイメージを引っ張ってしまうので「GREEN TEA」 とネーミングして「軽やかな緑茶」と添えることで意思表明をしたのだと私は受け止めました。

 

これぞまさしく、タピオカティーを好み、ペットボトルのお茶でも苦みや渋みの少ないものを選択する若い世代のニーズを捉え組み立てた新たなお茶。

 

この一本が日本茶の味の大転換期をもたらしたと後年言われるようになるのではと感じました。

 

 

苦みや渋みを取り去って、ハーブや香料、ジュースで甘みをつけたお茶がニュースタンダードになる可能性は高いですね。

 

来年あたり、お茶コーナーに「ストレート」「フレーバード」なんてコーナーわけができているかもしれません。

 

 

 

フレーバーティーはリーフで先行していました

フレーバーティーは2016年あたりに盛り上がって、展示会でオーソドックスなお茶が見当たらないくらいの時がありました。

 

失礼ながら当時はかなり玉石混交でしたが、ブームは落ち着き、クオリティは上がっているように思います。

 

 

たとえばこちらとか。

 

静岡のchagamaさんの日本茶

 

静岡のchagamaさんは日本茶の味がしっかりたったタイプ。

 

ほうじ茶×コーヒーなど意欲的な取り組みをされています。

 

わたしの個人的な趣味としては、香料で着香したタイプよりこういったナチュラルなフレーバーのものが好きです。

 

おづつみ園さんの「緑茶&ハーブ」

 

春日部のおづつみ園さんの「緑茶&ハーブ」シリーズは、緑茶で味に深みを出してハーブティーを美味しくしたというかんじでどれも美味しいです。

 

 

手近なところだと無印良品のフレーバーティー(ほぼ着香タイプ)はかなり充実していますね。

 

リーフではありませんが、ネスレのスペシャル.Tも青リンゴと緑茶を合わせた「オーシャングリーン」という商品をこの夏出していました。

 

令和元年はフレーバーの日本茶が浸透した元年といえるのではないでしょうか。

 

 

 

タピオカティーの次のブームは?

熱しやすく冷めやすいこのご時世、タピオカティーの次のブームはチーズティーともはやささやかれているようです(バナナジュースという説も)。

 

ブームが去った後にタピオカティー専門店がどれくらい残るか・・・これまでのブーム(たとえばポップコーン)の例に倣うとあらかたなくなりそうですが、予想を覆してインフラになったりして?

 

引き続き注視していきたいと思います。

 

それではまた次回お目にかかりましょう。