レシピ動画販促支援「おうちレストラン」in相鉄ローゼン

レシピ動画販促支援「おうちレストラン」in相鉄ローゼン

2020年9月16日、相鉄ローゼン湘南店。
自社のもう1つのプラットフォームサービス「GOO GOO FOO」のトップフードクリエーター、堀池美由紀氏が料理レシピの動画撮影をしていたので、取材した。

「おうちレストラン」のフライヤーが並ぶ

初めて訪れる相鉄ローゼンというSMT。エレベーターには、企画名が敷き詰められていた。その名も「おうちレストラン」。

 

レシピ動画からスーパーの野菜と調味料への導線へ

この取り組みは、主婦の目線に寄り添った料理レシピ動画を、その時の旬な野菜に合わせて配信するもの。新しい店頭の販売促進である。

堀池美由紀さんの食卓を彩るレシピが素敵

動画で腕をふるっている堀池氏は、元CAで結婚後にル・コルドンブルーロンドン校を主席で卒業した料理家。ミシュラン1つ星「オルソー」などの研修を経てニューヨークでも料理界で腕をふるった。現在は、鎌倉で「世界のママの味・アトリエフィーゴ」と題した料理教室を主宰している。私も以前、ビーツのピンチョスやスープのレシピを依頼したことがあり、料理センスとテーブルコーディネートの美しさをリスペクトしている。この堀池氏のおしゃれ&簡単レシピが毎月無料で手に入り、動画で分かりやすくレクチャーされている。

動画を目にして、手が伸びる設計

これらの動画は、主に40〜50代くらいの女性が立ち止まって視聴するそうだ。
子育てが少し落ち着いた、時間に余裕がある主婦の方に評判が良いとのこと。
できるだけ一般消費者の方が手に取りやすく、真似しやすい料理を配信していった賜物である。自宅で簡単に、ほんの少しオシャレな食卓のつくり方は、おうちごはんには欠かせないコンテンツである。

関連商品のいたるところにPOP陳列

レシピを使った商品の近くにはPOPと案内がつくことで存在感をアピール。目について動画視聴やレシピカードに目線がいくような工夫がある。

大人気のレシピカードもレジでget

店長の濱田さん曰く、「動画のレシピカードはすぐになくなる。POSデータとの連動で結果を調査していきたい」とのこと。もしかすると、レシピカードのコレクターも出てくるかもしれない。毎月1つ新しい簡単におうちでつくれるレシピが手に入るわけなので、ノートに貼り付ければ主婦にはとてもありがたいレシピブックの出来上がりである。

今後の動画は“人”にフォーカス?

現在の動画は、料理の手順と説明が主役。濱田店長は語る。「今後の動画は、堀池氏の中心となるパーソナリティー(人柄)が伝わる動画も1つの切り口だろう。」ハンドモデルでは勿体ない。子育てを現役でされている堀池氏だから、湘南の素敵なママモデルになれる気がする。

クッ●パッドは確かに便利だが、タブレットをかざすことなく紙ベースは情報アクセスに最も優れている上、持つのも軽い。今後の課題は、この人気と売上がどこまで直結しているかを測定していくことだろう。実践からの検証フェーズに移行している最中である。

今後のこのようなスーパーマーケットでの取組は積極化しそうである。

編集後記

アメリカのスーパーマーケットではHMR(ホームミールリプレイスメント)という言葉が20年前頃に売り場づくりで注目をされた。時短のニーズは今も昔も変わらずに、手間を省けるように家庭料理をスーパーが代わって調理をして、温める総菜へ置き換えること。

すなわちreplace(リプレイス)を提案する売場のことであった。

 

このUSの言葉を借りるならば、日本では、HMRよりもRHMか。

すなわち、「レストランのメニューを家庭で楽しむ(RHM)」にニーズがありそう。

 

コロナ禍において、Gotoeatも一過性のイベントごとである。ライフスタイルが変わり、スーパーマーケットに通う頻度もや、生活におけるポジショニングも変わっている。

 

レストランで食事を楽しむことがとても有意義な時間で、最高である。
一方で、レストランのようなメニューを自宅で再現するレシピがあることは、おうちごはんの中で求められていることであると思う。

 

著・井上嘉文(ライター)