カレーは日本の家庭で人気のある定番料理のひとつです。手軽に作れて美味しく、子どもから大人まで幅広く愛されています。しかし、「市販のカレールーは体に悪いのでは?」「食品添加物や脂質が多く、健康に悪影響を与えるのでは?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
特に、脂質の多さ、塩分の高さ、食品添加物の使用、糖質の多さ などが健康リスクとして指摘されています。本記事では、「市販のカレールーは本当に体に悪いのか?」を詳しく解説し、食べすぎるリスクや、健康的に楽しむためのポイント を紹介します。
カレールーは体に悪いって本当?
市販のカレールーが「体に悪い」と言われる理由の多くは、高カロリー・高脂質・高塩分・食品添加物が含まれていること にあります。しかし、適量を守って食べれば、必ずしも健康に悪いわけではありません。
市販のカレールーの主な成分
市販のカレールーには、さまざまな原料が含まれていますが、主に以下のような成分で構成されています。
- 小麦粉(とろみを出すため)
- 食用油脂(パーム油、ラード、牛脂など)
- カレー粉(スパイス)
- 砂糖・ブドウ糖(甘味を加えるため)
- 食塩(味を調整するため)
- うま味調味料(グルタミン酸ナトリウムなど)
- 香辛料(クミン、ターメリック、コリアンダーなど)
- 添加物(乳化剤、着色料、酸味料など)
このように、カレールーは脂質・糖質・塩分を多く含んでいるため、食べすぎると健康への影響が懸念されます。
カレールーが体に悪いと言われる理由
1. 高脂質・高カロリー
市販のカレールーは動物性油脂(牛脂やラード)や植物性油脂(パーム油) が多く含まれているため、脂質が高めです。
市販のカレールーのカロリー(1皿分 約20gあたり)
成分 | 量 |
---|---|
カロリー | 約100〜120kcal |
脂質 | 約6〜8g |
糖質 | 約8〜10g |
塩分 | 約2g |
ルーだけで100kcal以上あるため、ご飯(約250kcal)と一緒に食べると、1皿あたりの総カロリーは600〜800kcal になります。
高脂質の摂取によるリスク
- カロリー過多による肥満
- 内臓脂肪の増加
- 動脈硬化のリスク
- 血糖値の上昇による糖尿病のリスク
特に、パーム油やラードなどの飽和脂肪酸は摂りすぎると悪玉コレステロール(LDL)の増加につながる ため、食べすぎには注意が必要です。
2. 塩分が多い
カレールーには1皿あたり約2gの塩分 が含まれています。厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量は、男性7.5g、女性6.5g以下 なので、カレーを食べるだけで1日の塩分摂取量の3分の1以上を摂ることになります。
塩分の過剰摂取によるリスク
- 高血圧
- むくみ
- 腎臓への負担
- 心疾患のリスク
塩分を抑えたい場合は、ルーの量を減らす・スープカレーにする・無塩のスパイスカレーを作る などの工夫をすると良いでしょう。
3. 食品添加物が含まれている
市販のカレールーには、乳化剤・香料・着色料・酸味料・グルタミン酸ナトリウム(MSG) などの食品添加物が含まれています。
主な食品添加物とその目的
添加物 | 目的 |
---|---|
乳化剤 | 油と水を均一に混ぜる |
着色料 | 見た目を良くする |
酸味料 | 味を引き締める |
うま味調味料(MSG) | 風味を強化する |
添加物は一般的に安全性が確認されているもの ですが、気になる場合は無添加のカレールーやスパイスを使った手作りカレーを選ぶと良い でしょう。
カレールーを食べすぎるリスクとは?
1. 肥満や生活習慣病のリスク
高カロリー・高脂質のため、頻繁に食べるとカロリー過多になり、肥満や生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)のリスクが高まる可能性 があります。
2. 塩分過多による健康リスク
塩分を摂りすぎると、高血圧・むくみ・腎臓への負担 などのリスクが高まります。
3. 添加物の摂取
食品添加物が気になる人は、無添加のルーを選んだり、スパイスから作るカレーに切り替えるのも一つの方法 です。
カレールーを食べるときの注意点や工夫は?
1. ルーの量を減らす
カレーを作る際に、市販のルーを減らし、その分スパイス(クミン・コリアンダー・ターメリックなど)を追加する ことで、カロリー・脂質・塩分を抑えることができます。
2. 野菜や豆類を増やす
カレーにトマト・ナス・ほうれん草・ひよこ豆・大豆 などの野菜や豆類を加えると、食物繊維が増えて栄養バランスが良くなり、満足感もアップ します。
3. 低カロリーのルーやスパイスカレーを選ぶ
市販のカレールーには、低カロリータイプや無添加タイプ もあるため、そういった商品を選ぶのもおすすめです。
結論
市販のカレールーは高カロリー・高脂質・高塩分であり、食べすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性がある ため、適量を守ることが重要です。また、食品添加物の影響を気にする人は、無添加の商品やスパイスカレーを選ぶと安心 です。
しかし、適量を意識しながら野菜や豆類をプラスし、スパイスを活用することで、より健康的にカレーを楽しむことが可能 です。上手に工夫しながら、美味しくヘルシーなカレーを楽しみましょう!