家庭で作るハンバーグ、できれば見た目も味もプロっぽく仕上げたいですよね。そんなときによく聞くのが「真ん中をへこませるといい」という調理テクニック。
でも実際には、
- どっち側にくぼみを作るの?
- なんでくぼませるとふくらまないの?
- 焼くときは、くぼませた面を下?それとも上?
- そもそもへこませなくてもいい方法ってあるの?
など、細かい点で迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハンバーグのくぼみの位置や意味、焼き方との関係を根拠を交えてわかりやすく解説します。初心者の方でも失敗なく、ふっくらジューシーなハンバーグが焼けるようになりますよ。
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この記事の目次
ハンバーグの「くぼみ」はどっち側に作る?
正解:上になる面、つまり表面側にくぼみを作る
ハンバーグをフライパンに入れるとき、くぼみを上にした状態で、まずは平らな裏面から焼き始めます。つまり、焼く前に手で成形したときに「くぼみをつけるのは表面側(焼きはじめは上になる方)」が正解です。
なぜくぼみをつけるといいの?その理由
ハンバーグの中心が焼いているうちに盛り上がってしまうのは、加熱によるたんぱく質の収縮と内部の水分・空気の膨張が原因です。
中心が盛り上がる理由
- 焼いていくと、表面からどんどん火が入っていき、外側のたんぱく質が凝固(固まる)します。
- すると内側の水分や空気が外へ逃げ場を失い、押し出すように中央がふくらむという現象が起きます。
- このとき、外側がすでに固まっているため、余分な圧力が「中心の持ち上がり」になって表れるのです。
くぼみを作ることで解決できる仕組み
- 最初から真ん中をへこませておくと、加熱時に膨らんでも「元の凹みが自然に平らになる」程度で済みます。
- 形が崩れにくく、見た目も整った仕上がりになります。
- 同時に、厚みが均一になるため火の通りも安定しやすいというメリットも。
「へこませない」場合でもうまく焼く方法はある?
「ハンバーグの形をそのまま丸く保ちたい」「毎回くぼみを作るのが面倒…」という方もいるでしょう。
へこませずにふくらみを防ぐ方法
以下の対策をすれば、くぼみなしでも中央の盛り上がりをある程度防ぐことができます。
1. 十分にこねて、空気をしっかり抜く
- 空気が残っていると、加熱時に膨張して中心が持ち上がる原因に。
- 粘りが出るまでよくこね、成形時に両手でキャッチボールのようにして空気を抜くのが基本です。
2. 厚さを均一にする
- 厚みにムラがあると、加熱に偏りが出て膨らみやすくなります。
- 1.5~2cm程度で、真ん中がほんの少し薄くなるよう意識すると自然と安定します。
3. 焼き方を工夫する
- 強火でいきなり焼くと、外側が先に固まって中心が暴れやすくなります。
- 中火→弱火と段階的に火加減を変えることで、より平らに仕上げられます。
焼くときは「くぼませた面」から焼く?それともあと?
焼き始めは「くぼませていない面=裏面」からが基本
ハンバーグは一般的に「くぼみのある面を上にして、まず裏側から焼く」のが推奨されています。
なぜ、くぼませた面を上にするの?
1. 焼き目を見た目よく仕上げるため
- 最初に焼く面はどうしても少し反ってしまったり、焼きムラが出やすくなります。
- 見た目が大事な「表の面」は、最後に焼いた方が綺麗に仕上がります。
2. 肉汁の流出を防ぐため
- 焼き目をつけることでたんぱく質の膜ができ、肉汁が中に閉じ込められやすくなります。
- くぼみを下にすると、肉汁がたまりやすくなり、逆にベチャっとした焼き上がりになることもあります。
3. 凹みが自然に膨らんで平らになるから
- へこんだ面を上にすることで、焼きながら自然とふくらみが戻り、ちょうどよい平らな形になります。
ハンバーグのくぼみ・焼き方まとめ【一覧表】
内容 | 詳細・理由 |
---|---|
くぼみを作る位置 | 表面側(焼きはじめに上になる方) |
なぜくぼませる? | 加熱時の膨らみ防止/形の安定化/火の通りやすさ |
くぼませない対策 | 空気抜き/均一な厚さ/弱火で丁寧に焼く |
焼く順番 | くぼみがない裏面から焼く(くぼみ面は上) |
見た目を整えるポイント | 表面を後に焼くことで焼き色をきれいに出せる |
ちょっとした工夫で、仕上がりが大きく変わる!
ハンバーグの「くぼみ」は、一見地味な作業に見えますが、実は美味しさと見た目の完成度に直結する大事なポイントです。
「なんとなく膨らむからへこませる」ではなく、なぜそうするのか、どうすれば理想の形になるのかを知っておくことで、ハンバーグ作りの精度が一気に上がります。
ぜひ今日から、くぼみの位置や焼き方にも意識を向けて、理想のふっくらジューシーハンバーグを目指してください。