カロリーメイトは手軽にエネルギー補給ができる栄養食品として人気があります。災害用の備蓄や非常食として保管している人も多いでしょう。しかし、気がついたら賞味期限が過ぎていたということもあるかもしれません。期限切れのカロリーメイトは食べても大丈夫なのか、またどのくらいまでなら食べられる可能性があるのか、詳しく解説します。
カロリーメイトは何でできている?
カロリーメイトは、小麦粉や植物油、卵、砂糖、脱脂粉乳などを原料としたバランス栄養食品です。サクッとしたビスケットのような食感で、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルが含まれています。
このように乾燥した状態の食品は、比較的長持ちする傾向がありますが、油分が含まれているため酸化の影響を受けやすいです。特に長期間保存すると、品質が劣化する可能性があります。
カロリーメイトの賞味期限はどのくらい?
カロリーメイトの賞味期限は、未開封で製造から約1年とされています。ただし、これはあくまで「おいしく食べられる期限」であり、期限を過ぎたからといってすぐに腐るわけではありません。
開封後の注意点
カロリーメイトは乾燥した食品ですが、一度開封すると湿気や酸化の影響を受けやすくなります。特に高温多湿の環境では劣化が早まるため、開封後はすぐに食べるのが基本です。食べきれない場合は、しっかり密閉して冷暗所で保存してください。
賞味期限が1ヶ月過ぎている場合
見た目や香りに異常がなければ、すぐに腐ることは考えにくいですが、油脂の酸化が始まっている可能性があります。口に入れてみて油臭さや苦みを感じたら食べるのは避けましょう。
賞味期限が半年過ぎている場合
ここまでくると、風味の劣化が進んでいる可能性が高いです。特に、油脂の酸化による嫌な臭いや、食感の変化がみられることがあります。体調を考えると、食べるのは避けた方が安全です。
賞味期限が1年過ぎている場合
1年を超えると、見た目に変化がなくても品質の保証はできません。酸化した油分を摂取すると、胃腸への負担がかかることもあります。カビの発生や変色がないか確認し、少しでも異常があれば処分してください。
賞味期限切れのカロリーメイトを食べてしまったら?どんな症状が出る?どうしたら良い?
賞味期限を過ぎたカロリーメイトを食べた場合、次のような症状が出る可能性があります。
- 油脂の酸化による胃もたれや吐き気
- 消化不良による腹痛や下痢
- カビが生えていた場合、食中毒のリスク
特に、食べた後に異変を感じたら、無理に我慢せず水分をとって安静にし、症状が重い場合は医療機関を受診してください。
賞味期限切れのカロリーメイトが食べられるかどうかの見分け方・ポイント
賞味期限が過ぎたカロリーメイトを確認する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 見た目にカビや変色がないか
- 袋の内側に油が染み出していないか
- 異常な臭い(酸化臭やカビ臭)がしないか
- 口に入れたときに苦みや違和感がないか
1つでも異常がある場合は、安全のために食べるのを避けましょう。
安全に長期保存するための保存方法。冷蔵や冷凍はできる?
未開封の場合
未開封のカロリーメイトは、高温多湿を避けて冷暗所で保存するのが基本です。直射日光が当たる場所や湿度の高い場所に置くと、劣化が早まるため注意してください。冷蔵庫での保存も可能ですが、湿気を吸収しやすくなるため、温度変化の少ない場所に保管するのが理想です。
開封後の場合
開封後は空気に触れやすくなり、酸化が進みます。残ったものは密閉容器に入れ、なるべく早めに食べきるようにしましょう。冷蔵保存は可能ですが、乾燥しすぎると食感が悪くなることがあります。冷凍保存もできますが、解凍後にしけりやすいため、あまりおすすめはできません。
結論
カロリーメイト(ブロックタイプ)は比較的日持ちする食品ですが、賞味期限を過ぎると油脂の酸化や風味の劣化が進みます。1ヶ月程度ならまだ食べられる可能性はありますが、半年以上過ぎたものは安全のために食べるのを避けた方がよいでしょう。特に1年を超えたものは、見た目に問題がなくても品質が保証できません。
賞味期限が切れた食品を口にすることにはリスクが伴います。保存方法を工夫しながら、できるだけ期限内に消費することをおすすめします。