カロリーメイトは、バランス栄養食品として多くの人に親しまれています。手軽にエネルギー補給ができるため、忙しいときの朝食代わりや、登山・スポーツ時の栄養補給 として利用する人も多いでしょう。しかし、一方で「カロリーメイトは体に悪いのでは？」と心配する声もあります。
特に、加工食品であることや、脂質・糖質の多さ、添加物の使用 などが気になるポイントとして挙げられます。本記事では、カロリーメイトの成分や特徴を詳しく解説し、「本当に体に悪いのか？」を検証します。さらに、毎日食べることのリスクや、健康的に摂取するためのポイント についても詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
カロリーメイトは何からできている？
1. カロリーメイトの基本的な原材料
カロリーメイトは、バランス栄養食品として、エネルギー・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル をバランスよく含むことを特徴としています。種類によって成分は若干異なりますが、主な原材料は以下の通りです。
ブロックタイプ（クッキータイプ）の原材料
- 小麦粉（主成分）
- 砂糖（甘みとエネルギー補給のため）
- マーガリン・植物油脂（脂質として）
- 脱脂粉乳（たんぱく質源）
- 卵（栄養価を高めるため）
- チーズパウダー（風味付け）
- ビタミン・ミネラル類（栄養補給用）
- 香料・乳化剤（食感をよくするため）
ゼリータイプの原材料
- 果汁や寒天、こんにゃく粉など
- 糖類（果糖ブドウ糖液糖など）
- ビタミン・ミネラル類
- ゲル化剤、香料、酸味料
ブロックタイプは小麦粉と脂質を主体とした焼き菓子 のような構成で、ゼリータイプは糖分が多めのエネルギー補給食品 という特徴があります。
カロリーメイトは体に悪いって本当？
「カロリーメイトは体に悪い」と言われることがありますが、それは カロリーの高さや脂質の種類、加工食品特有の添加物の使用 によるものが主な要因です。
しかし、カロリーメイトは エネルギー補給が必要な場面で役立つ食品 であり、適量を守れば必ずしも健康に悪いとは言えません。ただし、日常的な食事の代わりにするのは推奨されません。
では、なぜ「体に悪い」と言われるのか、具体的な理由を見ていきましょう。
カロリーメイトが体に悪いと言われる理由
1. 脂質の質が問題視される
カロリーメイトには マーガリンや植物油脂 が含まれています。これらには トランス脂肪酸が含まれる可能性がある ため、健康への影響が懸念されています。
トランス脂肪酸のリスク
- 悪玉コレステロール（LDL）を増やし、善玉コレステロール（HDL）を減らす
- 動脈硬化や心血管疾患のリスクを高める
- 過剰摂取で肥満や代謝異常を引き起こす可能性
現在、日本では 食品中のトランス脂肪酸の含有量が海外ほど厳しく規制されていない ため、気になる人は摂取量に注意した方がよいでしょう。
2. 糖質が多い
カロリーメイトのブロックタイプは 1本（40g）あたり約20gの糖質 を含みます。2本食べると ご飯1杯分（約40g）とほぼ同じ糖質量 になるため、血糖値の上昇が気になる人には注意が必要です。
糖質過多のリスク
- 血糖値の急上昇によるインスリン分泌の負担
- エネルギー消費が少ないと脂肪として蓄積
- 糖尿病リスクの上昇
3. 加工食品の添加物が含まれる
カロリーメイトには 香料・乳化剤・酸味料 などの添加物が含まれています。これらは食品の品質を保つために必要ですが、過剰摂取すると体に負担をかける可能性 があります。
主な添加物の影響
- 乳化剤 … 消化器系への影響が指摘されることもある
- 香料 … 過剰摂取で味覚の鈍化を招く可能性
- 保存料 … 長期的な摂取による影響が未知数
カロリーメイトを毎日食べるリスクとは？
1. 栄養の偏り
カロリーメイトには ビタミンやミネラルが強化されている ものの、たんぱく質や食物繊維が少なく、毎日の食事としてはバランスが悪い 可能性があります。
2. 脂質・糖質の摂取過多
脂質と糖質が多いため、食べすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる ことが考えられます。
3. 添加物の蓄積
毎日食べ続けると、食品添加物を過剰に摂取する可能性がある ため、できるだけバランスの取れた食事を心がけることが重要です。
カロリーメイトを食べるときの注意点や工夫は？
1. 主食としてではなく補助食品として利用する
カロリーメイトは 完全食ではない ため、普段の食事の代わりにするのではなく、間食や非常食として活用するのが理想的 です。
2. 食物繊維やたんぱく質と一緒に摂取する
不足しがちな 食物繊維やたんぱく質を補うことで、より健康的に食べることが可能 です。例えば：
- ヨーグルトやナッツと組み合わせる
- 野菜や果物と一緒に食べる
- タンパク質が多い食品（豆腐・鶏肉など）と一緒に摂取する
3. 摂取量を適切に管理する
1回に2本（80g）を超えない ようにし、糖質や脂質の摂取量を抑えるようにしましょう。
結論
カロリーメイトは エネルギー補給に優れたバランス栄養食品 ですが、糖質や脂質が多く、栄養が偏りがち になるため、毎日食べるのは避けた方が良い でしょう。ただし、適量を守り、間食や補助食品として活用することで、健康的に取り入れることが可能 です。
バランスの取れた食生活を意識しながら、上手にカロリーメイトを活用しましょう！
