カニカマ（カニ風味かまぼこ）は、本物のカニではなく、魚のすり身を主原料とした加工食品であり、手軽にカニの風味を楽しめる人気の食材です。サラダやおつまみ、炒め物などさまざまな料理に使われ、価格も手頃で手に取りやすい食品の一つです。
しかし、「カニカマは体に悪いのでは？」「人工的な着色料や添加物が多く含まれているのでは？」といった声もあります。特に、食品添加物の使用、塩分の多さ、加工食品としてのリスク などが懸念されることが多いです。
本記事では、「カニカマは本当に体に悪いのか？」を詳しく解説し、毎日食べるリスクや、健康的に楽しむためのポイント を紹介します。
カニカマは体に悪いって本当？
「カニカマは体に悪い」と言われる理由の多くは、食品添加物の使用、加工食品特有のリスク、塩分や糖分の含有量 などにあります。しかし、すべてのカニカマが健康に悪影響を及ぼすわけではなく、選び方や食べ方を工夫すれば問題なく食べられる食品 です。
カニカマの主な原材料
- 魚のすり身（主にスケトウダラ）
- でん粉（つなぎとして使用）
- 卵白や大豆たんぱく（食感を良くするため）
- 調味料（塩、砂糖、アミノ酸など）
- カニエキス（風味付け）
- 着色料（紅麹色素、カロチノイド色素など）
- 保存料（商品によって異なる）
カニカマの主成分は魚のすり身 なので、基本的には良質なたんぱく質が含まれています。しかし、市販のカニカマには添加物や塩分が含まれるため、過剰摂取には注意が必要です。
カニカマが体に悪いと言われる理由
1. 食品添加物の使用
カニカマの赤い色は、本物のカニの見た目に近づけるために着色料（紅麹色素やカロチノイド色素など） が使用されることが多いです。これらの着色料は基本的に安全性が認められていますが、一部の合成着色料を含む商品もあり、長期間の過剰摂取は健康リスクを高める可能性 があります。
代表的な着色料とその特徴
| 着色料 | 特徴・リスク |
|---|---|
| 紅麹色素 | 天然由来で安全性が高い |
| カロチノイド色素 | βカロテンなどが含まれ、安全性が高い |
| 赤色102号・赤色106号（合成着色料） | 一部で発がん性の懸念（EUでは使用制限あり） |
食品添加物が気になる場合は、「無着色のカニカマ」を選ぶことでリスクを抑えられます。
2. 塩分が多い
カニカマには、風味や保存性を高めるために食塩や調味料が多く含まれています。そのため、食べすぎると塩分の過剰摂取になり、高血圧や腎臓への負担が増えるリスク があります。
カニカマの塩分量（100gあたり）
| 商品名 | 塩分量 |
|---|---|
| 一般的なカニカマ | 約2.0g |
| 減塩カニカマ | 約1.0g |
厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量（成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満）と比較すると、カニカマを食べすぎると塩分過多になりやすい ことが分かります。
3. 糖分やでん粉の使用
カニカマには、食感を良くするためにでん粉 が使われています。これにより、意外と糖質が多く含まれている ことがあります。
カニカマの糖質量（100gあたり）
| 商品名 | 糖質量 |
|---|---|
| 一般的なカニカマ | 約10g |
| 低糖質カニカマ | 約5g |
糖質制限をしている人や、血糖値の急上昇を抑えたい人は、食べる量に注意する必要があります。
カニカマを毎日食べるリスクとは？
1. 塩分・糖分の過剰摂取
毎日カニカマを食べると、塩分や糖分の摂取量が増え、高血圧や生活習慣病のリスクが高まる可能性 があります。
2. 添加物の摂取量が増える
着色料や保存料が含まれているため、毎日大量に食べると体に負担がかかる可能性 があります。
3. 栄養バランスが偏る
カニカマはたんぱく質を含む食品ですが、ビタミンやミネラルが少ない ため、毎日食べると栄養が偏る可能性があります。
カニカマを食べるときの注意点や工夫は？
1. 無添加・減塩タイプを選ぶ
最近では、無添加や減塩のカニカマ も販売されているため、塩分や添加物を抑えたい場合はこうした商品を選ぶのがおすすめです。
2. 食べる量をコントロールする
1回の摂取量を2〜3本程度に抑える ことで、塩分や糖質の過剰摂取を防ぐことができます。
3. 野菜やたんぱく質と一緒に摂る
カニカマだけでなく、食物繊維が豊富な野菜や、卵・豆腐などのたんぱく質と組み合わせることで、栄養バランスを整える ことができます。
4. 加工度の低い食品と組み合わせる
カニカマは加工食品なので、生の魚や肉、豆類などと組み合わせて食べると、栄養バランスがより良くなる ためおすすめです。
結論
カニカマは低カロリーで手軽に食べられる便利な食品ですが、塩分や添加物、糖質が含まれているため、食べすぎには注意が必要 です。しかし、無添加や減塩タイプを選び、適量を守れば、健康的に楽しむことができます。
毎日大量に食べるのは避け、野菜やたんぱく質と組み合わせながら、バランスよく取り入れることで、健康的にカニカマを楽しむことができます！
