「臼」と「杵」どっちがどっち?読み方や由来から使い方、餅のつき方まで詳しく解説!

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お正月や地域の行事で目にする「餅つき」。そこで欠かせない道具といえば「臼(うす)」と「杵(きね)」ですよね。けれど、「臼と杵って、どっちがどっちだっけ?」「なんでこの形なの?」と思ったことはありませんか?この記事では、臼と杵の違いや意味、名前の由来、正しい使い方、そして餅つきの方法まで、詳しく丁寧に解説します。これを読めば、臼と杵のことがバッチリ分かりますよ!

この記事の目次

臼と杵、どっちがどっち?まずはカンタンに理解!

餅つきで使われる臼と杵は、対になる存在ですが、形も役割もまったく異なります。

名称読み方形・素材主な役割
うす丸く大きな器状(石・木製が多い)餅を入れてつくための“受け皿”
きね長い棒状の道具(木製が一般的)餅を打ちつけてつぶす“叩く側”

簡単にいうと、「臼は受ける器」「杵は打つ棒」です。

臼(うす)とは?

● 臼の意味と役割

臼とは、穀物や餅などを中に入れて、すりつぶしたり、ついたりするための容器です。餅つきのほかにも、精米や大豆の粉砕などに使われることがあります。

● 臼の主な種類

  1. 石臼(いしうす)
     重厚で丈夫。力を受け止めやすいため、餅つきによく使われます。重量があるため、一度置いたら移動が難しいのが難点。
  2. 木臼(きうす)
     軽量で扱いやすい。屋外イベントなどで使われることも多く、木のぬくもりを感じられるのも特徴です。
  3. 手回し臼(回転式)
     粉を挽くために使われる臼。餅つきには不向きですが、精米や製粉に利用されます。

● 臼の構造

臼は基本的に「深い穴のあいた大きな器」です。底は少し丸みを帯び、内側がすり鉢状になっています。これにより、ついた餅が滑らかにまとまりやすくなります。

杵(きね)とは?

● 杵の意味と役割

杵とは、臼に入れたもの(餅・穀物など)を叩いてつくための道具です。長い棒状で、片方の端が太くなっていて、打ち付けやすくなっています。

● 杵の種類

  1. 立ち杵(たちきね)
     両手で持って真上から打ち下ろすタイプ。餅つきの定番。一般的に「杵」といえばこれを指します。
  2. 手杵(てぎね)
     片手で扱える小型の杵。一人用や、こねる工程に使われます。
  3. 足踏み杵(ふみきね)
     足で踏んで上下させる仕組み。江戸時代には水車を利用した「水杵」も存在しました。

● 杵の素材と長さ

  • 多くは木製(ケヤキ、ヒノキ、サクラなど)
  • 子ども用の小さな杵もありますが、大人用は100cm~130cm程度。

臼と杵の語源・由来

● 「臼」の語源

「臼(うす)」という漢字は、古代中国の甲骨文字に起源を持ち、「穴のあいた道具」を意味します。四角く囲んだ中に物を置いてすりつぶす様子が象形化されています。

また、日本語としての「うす」も「うつ(打つ)」から派生したとされ、「打つ器=臼」という意味合いを持つようになりました。

● 「杵」の語源

「杵(きね)」は、「木(き)」と「斤(きん)」から成る漢字で、もともと“木の道具で叩くもの”という意味。音読みの「ショ」よりも訓読みの「きね」が広く使われています。

古来、脱穀や製粉などにも使われ、生活の中で広く活用されていました。

餅のつきかたを解説!

餅つきは見ているだけでも楽しい行事ですが、実際にやってみると意外と力やコツが必要です。ここでは基本的な餅つきの手順とポイントを詳しく紹介します。

1. もち米を前日から水に浸けておく

  • 目安:約6〜12時間
  • しっかり浸けることで、蒸しあがりがふっくらして粘りが出ます。

2. 蒸し器で蒸す(強火で約30〜40分)

  • もち米の芯まで火が通るように。
  • 指でつまんで簡単につぶれるくらいが目安。

3. 蒸しあがった米を臼に入れる

  • 臼の底を軽く濡らしておくと餅がくっつきにくい。
  • 熱いうちに作業を始めるのがポイント。

4. 「こね(返し手)」をして餅をまとめる

  • 杵の平らな面で軽く押しつぶすようにしてこねていきます。
  • この工程をしっかりやると、後のつき作業がスムーズになります。

5. 交互に「つき」→「返し」を繰り返す

  • 杵を振り下ろす人(つき手)と、餅をひっくり返す人(返し手)がペアに。
  • リズムよく交代しながら、約10~15分ほどつき続けます。

6. 粘りが出てきたら完成!

  • つやが出て、なめらかになったら出来上がり。
  • すぐに分けて丸めておくと、くっつきにくく冷めにくいです。

餅つきの注意点・コツ

  • 返し手は手水を忘れずに!
     水を手につけて作業すると、餅が手につきにくくなります。
  • つき手と返し手の“息”が大事
     タイミングがずれると怪我の危険も。掛け声やリズムを決めてから始めましょう。
  • つきすぎ注意
     あまりにつきすぎると粘りが強くなりすぎて、扱いづらくなります。
  • 子どもがいる場合は見守りをしっかりと
     大人が常に安全確認をすることが大切です。

現代では餅つき機も人気

手でつくのが難しいという方には、家庭用の「餅つき機」もおすすめです。こねからつきまで自動で行ってくれるので、少量でも簡単にお餅が作れます。

まとめ:臼と杵、もう迷わない!

項目臼(うす)杵(きね)
意味餅を入れる器餅を叩いてつく棒
読み方うすきね
素材石、木木(主にケヤキなど)
役割餅を受け止める餅を叩く
語源打つ器が転じて「臼」木の打つ道具としての「杵」

伝統行事としての「餅つき」は、家族や地域とのつながりを深めてくれる素敵な文化です。「臼と杵ってなに?」という素朴な疑問をきっかけに、ぜひ日本の伝統に触れてみてはいかがでしょうか。

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