手軽に食べられるカップラーメン。忙しい時や小腹が空いた時には重宝しますが、「体に悪い」と言われることも多いですよね。そこで今回は、実際にどのカップラーメンが健康に悪影響を及ぼしやすいのか、主に以下のポイントで調査・比較し、独自の「体に悪いカップラーメンランキング」を作成しました。
何をもって「体に悪い」とするのか?
以下の4つの要素を総合的に判断してランキング化しています。
- カロリーの高さ(1食あたり)
- 食塩相当量(スープ含む)
- 脂質の量
- 添加物・加工油脂などの使用状況
※あくまで「健康への負担が大きい」という視点からのランキングであり、商品そのものの味や価値を否定するものではありません。
カップラーメン 体に悪いランキング【商品別に徹底解説】
第1位:スーパーカップ1.5倍 みそラーメン(エースコック)
指標 | 数値 |
---|---|
カロリー | 511kcal |
食塩相当量 | 7.9g |
脂質 | 22.9g |
「1.5倍」の名の通り、麺の量が通常より多く、1食で500kcal超え・塩分7.9gと非常に高い数値になっています。これは1日の塩分摂取目安を1食でオーバーするレベル。
特に問題となるのが「スープの飲み干し」。濃厚なみそ味はおいしい反面、塩分・脂質の塊になっており、メタボリック症候群や高血圧のリスクが懸念されます。
さらに、麺が揚げてあるため、酸化した油脂の摂取量も増えやすいのが難点です。
第2位:カップヌードル カレー(日清食品)
指標 | 数値 |
---|---|
カロリー | 422kcal |
食塩相当量 | 5.5g |
脂質 | 18.5g |
「カレー系」はカップ麺の中でも特に油脂が多く、胃腸への負担が大きいジャンルです。特にこの商品は、とろみのあるスープに大量の加工油脂が使用されており、スープを飲まずとも脂質摂取が高めになります。
スパイスが効いていて代謝が上がるような印象もありますが、それ以上に脂の吸収が早まりやすい組成になっており、胃もたれや脂質異常症への影響が心配されます。
第3位:一平ちゃん 夜店の焼そば(明星)
指標 | 数値 |
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カロリー | 602kcal |
食塩相当量 | 5.7g |
脂質 | 27.6g |
この商品はスープがない分、塩分が少なそうに見えますが、ソースとマヨネーズが非常に高脂質。1食で600kcal超、脂質27g超は、まさにジャンクフードレベル。
特に問題となるのが、添付の「からしマヨネーズ」。これはおいしさの決め手ではありますが、加工油脂と添加物の塊です。心臓病・動脈硬化・脂質異常のリスクを上げる「トランス脂肪酸」も含まれている可能性があります。
また、炭水化物+脂質の組み合わせは食後血糖値を急上昇させやすく、肥満の原因にもなります。
第4位:マルちゃん ごつ盛り コク豚骨ラーメン(東洋水産)
指標 | 数値 |
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カロリー | 533kcal |
食塩相当量 | 6.8g |
脂質 | 24.0g |
「ごつ盛り」シリーズは、低価格でボリューム満点なのが魅力ですが、それゆえにカロリー・脂質・塩分すべてが高めになりやすいです。
この商品はとんこつ味特有のこってり感が強く、調味油やポークエキスなどの飽和脂肪酸が多め。さらに、安価な油を使っている場合もあり、酸化による体内の炎症リスクが気になります。
コスパ重視で選びがちですが、毎日食べ続けるのはおすすめできません。
第5位:カップスター しょうゆ味(S&B)
指標 | 数値 |
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カロリー | 385kcal |
食塩相当量 | 6.2g |
脂質 | 15.0g |
一見、控えめなカロリーで「昔ながらのカップ麺」という印象がありますが、塩分がかなり高め(6.2g)。スープを飲み干してしまうと、1日分の塩分にかなり近づきます。
また、見た目以上に油が多く、風味油(調味油)にも注意が必要。昔からある製品のため、油やスープの処方がやや古く、最新の健康志向商品と比べてやや添加物が多いのも特徴です。
カップラーメン 体に悪いランキング TOP5
ランク | 商品名 | カロリー | 食塩相当量 | 脂質 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | スーパーカップ1.5倍 みそラーメン(エースコック) | 511kcal | 7.9g | 22.9g | カロリー・塩分・脂質すべて高め。量も多く食べ過ぎ注意。 |
2位 | カップヌードル カレー(NISSIN) | 422kcal | 5.5g | 18.5g | 油脂加工が多く、スープにも脂が多い。 |
3位 | 一平ちゃん 夜店の焼そば(明星) | 602kcal | 5.7g | 27.6g | ソース焼きそば系は脂質が非常に高くなりやすい。 |
4位 | ごつ盛り コク豚骨ラーメン(マルちゃん) | 533kcal | 6.8g | 24.0g | 安価で満腹感があるが、塩分と脂質がやや高め。 |
5位 | カップスター しょうゆ(S&B) | 385kcal | 6.2g | 15.0g | 一見シンプルだが、塩分が意外と多い。 |
なぜ体に悪いのか?詳しく解説
1. 高カロリー・高脂質
揚げ麺を使っているカップラーメンは、どうしても脂質が多くなります。特に「焼きそば系」はスープがない分、油が凝縮されており注意が必要です。
2. 食塩相当量の高さ
1日あたりの塩分摂取量の目安は、成人で**6.5g(女性)〜7.5g(男性)**とされています。ランキング上位の商品は1食でその基準を超えてしまうものも。
3. 添加物や加工油脂
カップラーメンには保存料や調味料(アミノ酸等)、加工油脂などが多く使われている場合があります。これらは大量に摂取し続けることで、健康リスクが高まるとされています。
食べる時の工夫でリスクを減らす方法
カップラーメンを完全に避けるのが難しい場合、以下のような工夫で少しでも健康への負担を軽減できます。
- スープは残す
- 野菜や卵を追加して栄養バランスをとる
- お湯を入れてから一度湯切りして再度熱湯を注ぐ(油分を減らす)
- 食べる頻度を週1回以下に抑える
まとめ
カップラーメンは手軽でおいしい反面、健康へのリスクもつきものです。特にカロリー・塩分・脂質が高い商品は、定期的に食べ続けることで生活習慣病の原因になりかねません。今回のランキングは、あくまで参考としてご活用ください。上手に付き合って、無理なく健康を維持していきましょう。