「回転寿司」は体に悪いって本当?そう言われる理由とメリット・デメリット、効果的に食べるためのポイントを詳しく解説!

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手軽に美味しいお寿司が楽しめる「回転寿司」は、今やファミリーやカップル、仕事帰りのサラリーマンまで、幅広い世代に愛される外食の定番です。しかし一方で、「回転寿司は体に悪い」「健康に良くない食べ物なのでは?」といった声も耳にします。

この記事では、回転寿司が本当に体に悪いのかどうかを、栄養面・健康リスク・食べ方の工夫など多角的に解説します。正しく知って、美味しく賢く楽しみましょう。

この記事の目次

回転寿司の良いところ・メリットは?

まずは回転寿司の良い面から見ていきましょう。

1. 魚介類を手軽に食べられる

魚は良質なたんぱく質やDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸を含み、脳や血管の健康に役立つ栄養豊富な食材です。回転寿司なら、まぐろ・サーモン・いわしなど、さまざまな種類の魚を気軽に摂取できます。

2. 食べる量を自分でコントロールしやすい

「食べたい分だけ注文できる」という仕組みのため、量の調整がしやすく、少食の人でも無駄なく食べられるのは大きなメリットです。

3. 野菜や汁物、デザートもある

最近では、サラダ軍艦や味噌汁、茶碗蒸し、枝豆などもメニューに加わり、栄養バランスを補いやすくなっています。

回転寿司は体に悪いって本当?

「回転寿司は体に悪い」というイメージは、一部のメニューや食べ方に由来するものです。実際には、メニューの選び方や摂取量に気をつければ、むしろ健康的な外食にもなり得ます。

問題になるのは、

  • 揚げ物やマヨネーズを多く使ったネタの選択
  • ごはん(酢飯)による糖質の過剰摂取
  • 塩分や添加物の摂りすぎ
  • 食べすぎによるカロリーオーバー

などです。つまり、「回転寿司そのもの」が体に悪いのではなく、「偏った食べ方や食べすぎ」が問題なのです。

回転寿司が体に悪いと言われる理由

以下の表に、よく言われる懸念点を整理してみました。

理由内容
糖質の摂りすぎシャリ1貫あたり約35~40kcal、5皿で約350kcal以上に。血糖値も上がりやすい
脂質・カロリーが高いネタもあるサーモンマヨ、ツナ軍艦、揚げ物系は1皿あたり100kcal超えも
塩分過多醤油、味噌汁、漬物などで1食の塩分が5g以上になることも
添加物の摂取が気になる酢飯の調整やネタの加工に、保存料・甘味料・着色料などが使われていることがある
食べすぎやすい値段が安く、つい皿数が増えがち(10皿以上食べれば800〜1000kcal超も)

添加物の使用について

回転寿司の多くのメニューは、一定期間の保存や見た目の統一、風味の安定性を保つために、以下のような添加物が使用されることがあります

添加物の種類使用される目的主な使用例
酸味料・pH調整剤酢飯の保存性と風味の安定シャリ・いなり
甘味料(ソルビトールなど)甘さを控えめに保ちつつ、保存性を上げる玉子焼き、酢飯、煮アナゴなど
着色料見た目の鮮やかさを保つエビ、マグロ加工品、いくらなど
保存料・防腐剤日持ちを良くする加工ネタ(サラダ軍艦、漬けネタ)
増粘剤とろみや口当たりを調整ツナマヨ、カニカマ系軍艦

これらの添加物は、法的に安全性が認められた範囲内で使用されていますが、毎回の食事で多種類を摂り続けることで、体への蓄積や腸内環境への影響を懸念する声もあります。

特に、

  • 加工ネタ(サラダ系・ツナマヨ・カニカマ)
  • 甘味が強い玉子焼き
  • 着色が強い漬けネタ

などは添加物が使われやすいため、頻度や摂取量を意識することがポイントです。

回転寿司を食べすぎるリスクとは?

とくに以下のような習慣が続くと、健康リスクが高まります。

1. 体重増加・メタボリスク

  • 回転寿司は1皿ごとの量が少ない分、「食べた実感」が薄れ、皿数が増えてしまいがち
  • 10皿=およそ700~900kcal(ネタにより増減)

→ 週に何度もこうした食べ方をすると、体重増加や内臓脂肪の蓄積につながります。

2. 糖質・塩分の過剰摂取

酢飯は白米よりも糖質が高く、1貫で約7~8gの糖質。10皿でおよそ糖質140g~160gにもなることも。さらに、醤油を多く使うと塩分過多によるむくみや高血圧のリスクも上がります。

3. 栄養バランスの偏り

マヨネーズ系・加工ネタばかり選ぶと、脂質が高く、野菜や食物繊維が不足しやすくなる傾向があります。揚げ物やデザートも加わると、完全にカロリー過多に。

回転寿司を食べるときの注意点や工夫は?

回転寿司を健康的に楽しむには、次のような工夫がおすすめです。

1. ネタの選び方を意識する

ヘルシーなネタ理由
赤身(まぐろ・かつお)高たんぱく・低脂質
白身魚(鯛・ヒラメ)低カロリー・消化が良い
貝類(ホタテ・あさり)亜鉛や鉄分が豊富
いくら・サーモンDHA・EPAが豊富。ただし脂質は高めなので量に注意
野菜系軍艦(オクラ・納豆・山芋)食物繊維やミネラルが摂れる

2. 皿数を把握する習慣をつける

つい取りすぎないよう、5皿までに抑える、1皿ごとに水を飲むなどの工夫を。

3. 醤油・調味料の量に注意

  • 醤油はつけすぎない
  • 卓上の塩・甘だれなどの追加調味料も控えめに
  • 味噌汁・茶碗蒸し・サラダなど汁物や副菜で満足感を高める

結論

回転寿司は、選び方と食べ方次第で健康的にも楽しめる外食です。魚を手軽に摂取できるという点では、むしろ栄養価の高い選択肢とも言えます。

一方で、糖質・脂質・塩分の多いネタを頻繁に食べたり、食べすぎてしまうと健康リスクが高まります。

「回転寿司=体に悪い」と決めつけるのではなく、
「どう選び、どう楽しむか」が健康維持のカギです。

正しい知識をもって、回転寿司を無理なく取り入れていきましょう。

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