「ココナッツミルク」は体に悪いって本当?そう言われる理由とメリット・デメリット、効果的に食べるためのポイントを詳しく解説!

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タイカレーやスイーツ、ビーガン料理などでよく使われる「ココナッツミルク」。南国の香りが特徴で、料理にコクと風味を加える存在として人気があります。しかしその一方で、「ココナッツミルクはカロリーが高いから太るのでは?」「体に悪い油が含まれているのでは?」といった不安の声も聞かれます。

この記事では、ココナッツミルクが体に悪いとされる理由や、逆に健康面でのメリット、摂取量の目安や注意点まで、分かりやすく詳しく解説します。

この記事の目次

ココナッツミルクの良いところ、メリットは?

ココナッツミルクには、他の植物性ミルクにはない独自の栄養素や特性があります。

1. 中鎖脂肪酸(MCT)が豊富でエネルギー代謝をサポート

ココナッツミルクには「中鎖脂肪酸(MCT)」と呼ばれる脂質が豊富に含まれています。中鎖脂肪酸は体内で素早くエネルギーに変換され、脂肪として蓄積されにくいという特性があります。

→ ダイエットや運動時のエネルギー補給に向いているとされます。

2. 動物性脂肪を避けたい人の代替品に

ココナッツミルクは植物性であり、乳製品アレルギーやビーガン食にも対応できます。動物性脂肪の摂取を避けたい方にとっては貴重な代替ミルクです。

3. 腸内環境を整える効果も期待される

食物繊維やオレイン酸が腸内環境をサポートし、便通改善や腸内細菌のバランス改善に寄与する可能性もあります。

ココナッツミルクは体に悪いって本当?

インターネットやSNSでは、「ココナッツミルク=体に悪い」といった断定的な表現も見かけます。しかし、結論から言えば、ココナッツミルクそのものが体に悪いわけではありません

問題となるのは「摂取量」や「食生活全体とのバランス」です。ココナッツミルクはカロリーと脂質が比較的高く、健康的な食生活の一部として適量を守って摂る分にはむしろメリットがある食品です。

ただし、高脂肪な料理に頻繁に使ったり、大量に飲用したりすれば、体重増加や栄養の偏りを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

ココナッツミルクが体に悪いと言われる理由

以下に、ココナッツミルクが「体に悪い」と言われる主な理由を表で整理します。

指摘される点内容
飽和脂肪酸が多い飽和脂肪酸の過剰摂取は心血管疾患リスクと関連があるとされる
高カロリー・高脂質大さじ1(15ml)で約45~60kcal/脂質約5gと高め
市販品の中には添加物や糖分が多いものも加工品によっては香料・乳化剤・砂糖が多く含まれている

特に注意すべきは、無添加品と加糖タイプの違いです。甘みのあるココナッツミルク飲料やスイーツ用の製品は、砂糖の含有量が多くなる傾向があるため、原材料表示をよく確認することが重要です。

ココナッツミルクを摂取しすぎるリスクとは?

適量なら問題ありませんが、毎日のように大量に使うことはおすすめできません。以下のようなリスクが考えられます。

1. カロリーオーバーによる体重増加

ココナッツミルクは脂質が多く、カロリーも高いため、知らず知らずのうちに1日の総摂取カロリーが過剰になる可能性があります。

使用量の目安カロリー脂質
大さじ1(15ml)約45~60kcal約5g
100ml(料理1人前に使う量)約200kcal前後約20g前後

※製品によって差があります

2. 飽和脂肪酸の摂りすぎ

ココナッツミルクの脂質の多くは「飽和脂肪酸」です。適量であれば問題ありませんが、過剰摂取は悪玉コレステロール(LDL)を増やす可能性があるため、心血管疾患のリスクを指摘されることがあります。

3. 食事全体のバランスが崩れやすくなる

カレーやスイーツなど、ココナッツミルクを多く使う料理は糖質や脂質が高くなりがちです。副菜や主食の内容まで含めて、バランスよく整える意識が求められます。

ココナッツミルクを摂取するときの注意点や工夫は?

ココナッツミルクを健康的に取り入れるためのポイントを紹介します。

1. 無添加・無加糖タイプを選ぶ

原材料が「ココナッツ・水」のみで構成されている無添加タイプがおすすめです。甘味料や乳化剤、香料が添加された製品はなるべく避けましょう。

2. 摂取量は少量を意識する

1食につき大さじ1~2程度にとどめると、カロリーや脂質の過剰摂取を防げます。全体の摂取エネルギーと相談しながら取り入れましょう。

3. 他の脂質とバランスをとる

ココナッツミルクを使った日は、動物性脂肪(バター・肉類など)やトランス脂肪酸の摂取を控えめにすると、脂質バランスが整いやすくなります。

4. スープやドリンクなどで“風味づけ”に使う

主役にするのではなく、スープやカフェオレに大さじ1だけ加えるなど、風味のアクセントとして使えば、少量でも満足感が得られます。

結論

ココナッツミルクは「体に悪い」と言われることもありますが、それは一面的な見方です。実際には、中鎖脂肪酸や植物性由来の脂質など、健康面でのメリットも多く持つ食材です。

ただし、脂質・カロリーが高めであることは確かなので、「健康によいから」と過信して大量に摂るのはNGです。

ポイントは、無添加品を選び、適量を守り、バランスよく取り入れること。
日々の食生活の中で工夫しながら、ココナッツミルクの魅力を上手に活かしましょう。

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