玄米を食べすぎるとどうなる?病気や下痢のリスクは?どのくらいなら食べて良い?目安やポイントを詳しく解説

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玄米は白米に比べて栄養価が高く、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な健康食として知られています。ダイエットや腸内環境の改善、血糖値のコントロールなど、多くの健康効果が期待できるため、主食として取り入れる人も増えています。しかし、「玄米を食べすぎると胃腸に負担がかかる?」「フィチン酸の影響で栄養が吸収されにくくなる?」など、食べすぎによるデメリットを心配する声もあります。実際に、玄米の過剰摂取は消化不良や栄養バランスの偏りを引き起こす可能性があります。では、どのくらいの量なら適量なのか?また、健康的に楽しむためのポイントは?この記事では、玄米の栄養成分や食べすぎによる影響、適量の目安について詳しく解説していきます。

この記事の目次

玄米にはどんな栄養がある?

玄米は、白米と比較して栄養価が高く、さまざまな健康効果が期待できます。

  • 食物繊維:腸内環境を整え、便秘の予防や血糖値の急上昇を防ぐ。
  • ビタミンB群:エネルギー代謝を助け、疲労回復や肌の健康維持に役立つ。
  • マグネシウム:骨の形成をサポートし、血圧の調整にも関与する。
  • 鉄分:貧血予防に役立つが、吸収率は白米よりも低め。
  • フィチン酸:抗酸化作用があり、有害物質の排出を助けるが、過剰摂取には注意が必要。
  • γ-オリザノール:抗酸化作用が強く、コレステロール値の低下に寄与する。

玄米は栄養豊富ですが、適量を意識しないと体に負担をかけることもあります。

玄米を食べすぎるとどうなる?

玄米の過剰摂取は、以下のような影響を引き起こす可能性があります。

1. 消化不良や下痢を引き起こす

玄米には白米に比べて多くの食物繊維が含まれているため、消化に時間がかかります。食べすぎると胃腸に負担をかけ、消化不良や下痢、便秘の原因になることがあります。特に胃腸が弱い人や普段あまり食物繊維を摂取していない人は、少しずつ慣らしていくのが理想的です。

2. フィチン酸の影響でミネラルの吸収が阻害される

玄米にはフィチン酸が含まれており、これが鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収を阻害する可能性があります。適量であれば問題ありませんが、毎食大量に玄米を摂取すると、ミネラル不足になる可能性があります。

3. カロリーオーバーによる体重増加

玄米はヘルシーなイメージがありますが、100gあたり165kcalと、白米とほぼ同じカロリーがあります。適量を超えて食べると、カロリーオーバーになり、逆に体重が増える原因になることがあります。

4. 腸内環境の乱れ

食物繊維は適量であれば腸内環境を整えますが、過剰に摂取すると腸内でガスが発生しやすくなり、腹部膨満感やおならが増えることがあります。

病気のリスクはある?

1. ミネラル不足のリスク

フィチン酸の影響で、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどの吸収が阻害される可能性があります。これにより、貧血や骨密度の低下が懸念されることがあります。

2. 甲状腺機能の低下の可能性

玄米にはゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)が含まれており、ヨウ素の吸収を阻害することがあります。甲状腺機能低下症の人は、摂取量に注意する必要があります。

3. 消化不良による胃腸トラブル

食物繊維が多すぎると、消化不良を引き起こし、便秘や下痢の原因となることがあります。

たくさん食べてはいけない人はどんな人?

1. 胃腸が弱い人

玄米は消化に時間がかかるため、胃腸が弱い人が大量に食べると、消化不良や腹痛を引き起こす可能性があります。

2. 貧血気味の人

フィチン酸が鉄分の吸収を妨げるため、貧血になりやすい人は白米と組み合わせて摂取するのが良いでしょう。

3. 甲状腺機能が低下している人

玄米に含まれるゴイトロゲンの影響で、甲状腺機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、摂取量に注意しましょう。

1日に食べる目安の量は?

年齢・状況目安の摂取量
健康な成人1日150〜200g(茶碗2杯程度)
ダイエット中の人1日100g以内(茶碗1杯)
胃腸が弱い人1日100g以内(少量ずつ摂取)
貧血気味の人玄米と白米を組み合わせるのが理想

オススメの食べるタイミングは?

1. 朝食や昼食に摂取するとエネルギー源として最適

玄米は消化に時間がかかるため、朝食や昼食で摂取すると持続的なエネルギー供給が期待できます。

2. 運動前後のエネルギー補給にも適している

エネルギー補給や代謝促進を助けるため、運動前後の食事にも適しています。

食べる時のポイントや注意点

1. よく噛んで食べる

玄米は白米よりも硬いため、しっかり噛んで消化しやすくすることが大切です。

2. 発酵食品と一緒に摂ると栄養吸収が良くなる

納豆や味噌汁などの発酵食品と一緒に食べると、フィチン酸の影響を抑え、栄養吸収を高めることができます。

結論

玄米は栄養価が高く、健康に良い食品ですが、食べすぎると消化不良やミネラル不足、腸内環境の乱れを引き起こす可能性があります。1日150〜200gを目安に、適量を守りながら摂取することで、健康的に玄米を楽しむことができます。

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