果汁入りやキャラクター付きなど、子どもに人気の「グミ」。手軽なおやつとして取り入れやすい一方で、噛む力が弱い乳幼児にはリスクも伴います。とくに与える時期を間違えると、誤嚥や虫歯などの健康被害につながることも。
この記事では、グミを何歳から食べさせられるか、早く与えてはいけない理由、与えるときの注意点や適切な目安量まで詳しく解説していきます。
グミは何歳から食べられる?
グミは一般的に3歳以降からが目安とされています。ただし、商品によって硬さや形状が異なるため、しっかり噛む力と飲み込む力がついてからにするのが基本です。
年齢 | 食べられる? | 理由 |
---|---|---|
0〜1歳 | × 絶対NG | 噛めずに窒息する危険がある |
1〜2歳 | × NG | 喉に詰まらせやすく、虫歯リスクも高い |
3〜4歳 | △ 条件付きで可 | 噛む力に応じて与えるなら可能 |
5歳以上 | ○ OK | よく噛めるなら常食も可。ただし量に注意 |
グミを早くから与えたらダメな理由
見た目や甘さから「少しなら大丈夫」と思われがちですが、グミは乳幼児にとって想像以上に危険な食品です。
1. 噛み切れず、誤嚥・窒息のリスクがある
グミは弾力があるため、しっかり噛まないと喉に詰まりやすい食品のひとつです。特に弾力の強いタイプは、大人でも一度に飲み込もうとすると喉にひっかかることがあります。
2. 虫歯になりやすい
グミは砂糖を多く含み、しかも歯にくっつきやすい性質があります。歯が生えそろっていない時期や、歯みがきが不十分な子どもには特に虫歯リスクが高くなります。
3. 添加物や着色料を含む商品もある
市販のグミには、人工甘味料や着色料、香料などの添加物が多く含まれることがあります。健康への影響が心配な場合は、成分表示をよく確認することが大切です。
子供にグミを与える時の注意点
3歳を過ぎたからといって、何でも自由に与えてよいわけではありません。グミを与える際は、以下の点に注意してください。
- 最初は柔らかめのグミを選び、小さく切って与える
- 誤嚥を防ぐため、座った状態でよく噛んで食べさせる
- 飲み込むまで目を離さない
- 食後はしっかり歯磨きをする
- 「ハードタイプ」「長い形状」「弾力の強いタイプ」は避ける
また、車内や歩きながら食べさせることは絶対に避けてください。万が一喉に詰まらせた場合、すぐに対応できないことがあるため非常に危険です。
グミを与えるときの目安量
グミはおやつとして楽しむものであり、量や頻度には配慮が必要です。
年齢 | 目安量(1回あたり) | 頻度 |
---|---|---|
3〜4歳 | 2〜3粒程度 | 週1〜2回まで |
5〜6歳 | 3〜5粒程度 | 週2〜3回まで |
7歳以上 | 5〜8粒程度 | 週2〜3回を目安に調整 |
砂糖の摂りすぎを避けるため、1日のおやつ全体で100kcal未満に抑えることが望ましいとされています。その中でグミを少量取り入れるという感覚が適切です。
他に気をつけるべき食材
グミのように、子どもが誤って飲み込んだり、体に負担がかかりやすい食べ物には他にも注意が必要です。
食材 | 理由 |
---|---|
ナッツ類 | 硬くて噛みきれず、窒息のリスク |
飴・ゼリー | のどに詰まりやすく、事故の報告も多い |
生卵・半熟卵 | サルモネラ菌のリスク |
生ハム・ローストビーフ | 加熱不十分による食中毒の可能性 |
魚卵(いくら・たらこ) | 誤嚥・アレルゲン・塩分過多 |
いずれも年齢や体調、調理法を考慮しながら、少しずつ段階的に取り入れる必要があります。
まとめ
グミは子どもにとって魅力的なおやつですが、年齢や食べる環境、種類に十分注意しなければならない食品です。
- 基本的には3歳以降から、柔らかく小さなものを少量ずつ
- 誤嚥や虫歯のリスクを避けるため、食べる姿勢・場所・時間に配慮する
- 市販品は成分表示を確認し、添加物の少ないものを選ぶ
甘いおやつは子どもにとって嬉しいものですが、健康と安全を守るためには、保護者がしっかりと判断することが大切です。