キムチはなぜ体に悪いのか?そう言われる理由と、本当に体に悪いのかを詳しく解説!

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キムチといえば、「発酵食品で体に良い」「腸活に最適」といったイメージを持つ人も多い一方で、検索欄に「キムチ 体に悪い」「キムチ なぜ体に悪いのか」と出てくると、ちょっと不安になりますよね。

実際に、キムチには「塩分が高い」「辛すぎる」「においが強い」など、体に悪そうと感じられる要素もあります。この記事では、キムチが体に悪いと言われる理由を医学的・栄養学的な視点から詳しく解説しつつ、健康に良い側面についてもバランスよく紹介します。

この記事の目次

キムチが「体に悪い」と言われる理由

まずは、なぜ「キムチ=体に悪い」という声があるのか、主な理由を掘り下げて見ていきましょう。

1. 塩分が多く、高血圧リスクに繋がる可能性

キムチは白菜や大根などの野菜を塩で漬けて発酵させる食品です。そのため、どうしても塩分量が高くなります。

  • キムチ100gあたりの食塩相当量:およそ2.5〜3g(商品によって差あり)
  • 日本人の食塩摂取基準(2020年版)
     男性:1日7.5g未満
     女性:1日6.5g未満(厚生労働省)

仮にキムチを1食100g以上食べると、1日の塩分の3分の1〜半分を占めてしまう可能性もあります。
特に、高血圧・腎臓病・心疾患などの持病がある方は要注意です。

2. 香辛料が多く、胃腸への刺激が強い

キムチの特徴である辛みや風味は、主に以下の素材によって生まれます。

  • 唐辛子(カプサイシン)
  • にんにく
  • 生姜
  • ニラ
  • アミの塩辛やイカ塩辛

これらは発汗や血流を促すメリットもありますが、空腹時や胃が弱っているときに食べると、胃酸が過剰に分泌されて胃痛や胸焼け、下痢を引き起こすことも
特に慢性的な胃炎・胃潰瘍・過敏性腸症候群(IBS)などの持病がある方は注意が必要です。

3. ニンニクや発酵臭が強く、体臭・口臭の原因になることも

にんにくはアリシンという成分により、殺菌効果や血流改善などの働きがある一方で、強いにおい成分が体内に残り、汗や呼気から排出されることで口臭や体臭の原因になります。

「体に悪い」というよりは生活面での影響ではありますが、仕事中や人と会う予定がある日にキムチを避ける人が多いのも事実です。

4. 食べ過ぎによる栄養バランスの偏り

キムチは野菜由来の食物繊維やビタミン類が豊富ですが、そればかりに頼ると栄養が偏ってしまうリスクもあります。

  • キムチだけで食事を済ませる
  • ご飯が進みすぎて炭水化物過多になる
  • 辛味で水分を摂りすぎ、胃液が薄まる

このような「食べ方の偏り」も、結果的に体調不良を招く原因となります。

実は健康効果も豊富!キムチの良いところ

ここまで「体に悪い」と言われる理由を紹介してきましたが、キムチは決して「悪い食べ物」ではありません。むしろ、適量を守れば体に嬉しい効果もたくさんあります。

1. 豊富な乳酸菌で腸内環境を改善

キムチに含まれる乳酸菌(ラクトバチルス属など)は、整腸作用があることで知られています。

  • 善玉菌を増やして腸内フローラを整える
  • 便通改善・免疫力アップに役立つ
  • 発酵が進んだキムチの方が菌数が多い

ヨーグルトと違い、植物性乳酸菌であるため胃酸に強く腸まで届きやすいのもポイントです。

2. 野菜由来のビタミン・ミネラルが摂れる

  • ビタミンB群(代謝や神経の健康に関与)
  • ビタミンC(抗酸化作用)
  • 食物繊維(便秘予防)

発酵によって野菜の栄養価が高まり、生のまま食べられるため栄養の損失も少ないのが特徴です。

健康的に食べるためのキムチの選び方と食べ方

キムチを上手に取り入れるには、ちょっとした工夫がポイントです。

食べる量の目安は?

  • 1日あたり30〜50g程度が理想
  • 一度にたくさん食べるのではなく、日々少量を継続する

どんなキムチを選べばいい?

  • 減塩タイプを選ぶ(市販でも増えています)
  • 保存料や人工甘味料を使っていない無添加タイプがおすすめ
  • 発酵が進んだ「熟成キムチ」の方が乳酸菌が多い

食べ方の工夫

  • ご飯と一緒に食べすぎない(糖質過多防止)
  • 納豆や豆腐と組み合わせてタンパク質と一緒に摂る
  • 汁は飲まずに具材だけ食べる(塩分カット)

【まとめ】キムチは体に悪い? → 「食べすぎ」や「体質に合わない場合」が要注意!

項目内容
主なリスク塩分過多、胃腸刺激、におい、栄養の偏り
健康効果腸内環境改善、ビタミン・ミネラル補給、発酵食品の力
食べ方のコツ1日30〜50g程度、減塩・無添加タイプを選ぶ、バランスよく食事に取り入れる

結論として、キムチは適量を守って上手に取り入れれば、むしろ体に良い食品です。

「体に悪い」と言われる背景には、塩分や辛味といった個別の要素が強調されているだけで、健康全体を見れば十分に価値ある食材です。無理なく、自分の体調や体質に合わせて楽しむのが一番です。

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