「生しるこサンド事件」という言葉を耳にしたことはありますか?お菓子の名前とは思えないようなインパクトのあるこのワード。何が起きたのか、どうして”事件”と呼ばれるようになったのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「生しるこサンド」とは何か、そして”事件”と呼ばれるようになった背景を、わかりやすくご紹介していきます。知られざるその全貌を、ぜひ最後までチェックしてみてください。
生しるこサンドとは?
「生しるこサンド」は、愛知県の老舗メーカー・松永製菓が製造するお菓子です。
通常の「しるこサンド」がビスケット生地であんこを挟んだサクサク食感なのに対し、「生しるこサンド」はよりしっとりとした食感に仕上げられ、あんこの風味がより濃厚に感じられる高級仕様になっています。
- しっとりとした食感
- 上品な甘さ
- お土産や贈答品にも人気
などが特徴で、地元では以前から根強いファンに支持されていました。
生しるこサンド事件とは!?
2020年12月、東海テレビ・フジテレビ系で放送されたドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』に「生しるこサンド」が登場しました。
このドラマをきっかけに、「生しるこサンド」を知らなかった全国の視聴者の間で注目が集まり、SNSでも大きな話題になりました。放送後、松永製菓の公式オンラインショップには注文が殺到し、一時的にサイトがつながりにくくなる状況に陥りました。この予想を超える事態を、多くの人が”事件”と捉え、後に「生しるこサンド事件」と呼ぶようになったのです。
なぜ生しるこサンド事件と呼ばれるようになった?
“生しるこサンド事件”という呼び名が公式に名付けられたわけではありません。
おそらくですが、ドラマ放送直後に旧Twitter(現X)などのSNS上で、
- サイトがダウンするほどの反響
- 爆発的な人気拡大
といった状況を面白がったユーザーたちが「○○事件」とネタ的に表現し始めたことがきっかけと考えられます。ネット上では、驚きの出来事や社会現象が起きると、親しみやすい形で「○○事件」と呼ばれることがよくあります。今回もその流れに乗り、「生しるこサンド事件」という呼称が広まったと推測されます。
その後も人気は続く!「ちいかわ」にも登場
「生しるこサンド事件」の影響は一時的なものにとどまらず、その後も続きました。2023年には、大人気キャラクター「ちいかわ」の作品にも生しるこサンドが登場。
ちいかわたちが生しるこサンドを楽しむシーンが描かれ、再びSNSで話題となり、子どもから大人まで幅広い層に認知が広がりました。メディアへの再登場によって、ブームが一過性に終わらず、息の長い人気商品として定着していったのです。
生しるこサンド事件が教えてくれたこと
今回の生しるこサンド事件は、単なる一過性のブームではありませんでした。
改めて私たちに教えてくれたのは、
- テレビやアニメといったメディアの影響力の大きさ
- SNSの口コミ拡散力が消費行動に直結する時代であること
- 地域に根差した商品でも、ちょっとしたきっかけで全国区になり得ること
です。
昔ながらのローカルなお菓子も、メディアとSNSの相乗効果によって一躍スターダムにのし上がる可能性を秘めている――そんな時代の象徴的なできごとだったと言えるでしょう。
結論
「生しるこサンド事件」とは、2020年にドラマへの登場をきっかけに、生しるこサンドが全国的に大人気となり、公式サイトがパンク寸前になるほどの事態を指して、ネット上で親しまれる形で呼ばれた言葉です。
その後も「ちいかわ」などの人気コンテンツに登場することでさらに注目を集め、今や名古屋土産の定番として多くの人に愛されています。
特定のトラブルや炎上を指すものではなく、メディア×SNSの影響力を象徴する、ハッピーな事件だったと言えるでしょう。
見かけたら、ぜひ一度手に取って、しっとりした特別な味わいを楽しんでみてくださいね。