「手軽にたんぱく質を補えるおやつ」として人気のあるプロテインバー。コンビニやドラッグストアでも簡単に手に入るため、筋トレやダイエット中のお供にしている人も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、「プロテインバーは体に悪い?」「お菓子と変わらないのでは?」といった声もあります。確かに商品によっては糖質が多く含まれていたり、添加物が気になる場合もあるため、正しい知識が必要です。
本記事では、プロテインバーが体に悪いと言われる理由、食べすぎのリスク、効果的な食べ方のポイントを詳しく解説します。
プロテインバーは体に悪いって本当?
結論から言うと、プロテインバーは適切に選び、正しいタイミングで食べれば体に悪いものではありません。
しかし、すべてのプロテインバーが「健康的」とは限らず、糖質や脂質が高い製品もあるため注意が必要です。
まずは、プロテインバーの基本的な栄養素について見てみましょう。
プロテインバーの一般的な栄養成分(1本あたりの目安)
栄養素 | 含有量(例) |
---|---|
カロリー | 約150~250kcal |
たんぱく質 | 約10~20g |
糖質 | 約10~20g(製品により差) |
脂質 | 約5~15g |
プロテインバーが体に悪いと言われる理由
1. 高カロリー・高糖質な製品がある
「プロテインバー=ヘルシー」と思い込んでしまうのは要注意。
中には砂糖やシロップ、チョコレートコーティングを使用しているものもあり、実は普通のお菓子と変わらないほどの糖質が含まれている場合もあります。
商品タイプ | 糖質量(1本) |
---|---|
低糖質タイプのプロテインバー | 約3~5g |
通常タイプのプロテインバー | 約15~20g |
一般的なチョコバー | 約20~25g |
製品によっては「高たんぱくであると同時に高糖質」になっているものも多く、減量や糖質制限中には不向きです。
2. 添加物や人工甘味料が含まれていることがある
市販のプロテインバーには以下のような添加物や甘味料が使用されていることがあります。
- 人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)
- 保存料
- 増粘多糖類
- 香料・着色料
これらは安全性が確認されている成分ではありますが、長期的な健康影響を懸念する声もあり、避けたい人も多いのが実情です。
3. 栄養バランスが偏る可能性がある
プロテインバーだけに頼っていると、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しがちです。
あくまでも「補助食品」としての利用が前提であり、主食や野菜を含むバランスの取れた食事と組み合わせる必要があります。
プロテインバーを食べすぎるリスクとは?
1. 摂取カロリーが増えて太る可能性がある
「高たんぱく」=「ヘルシー」と思い込み、1日に2〜3本も食べてしまうと、摂取カロリーが簡単にオーバーしてしまうことがあります。
たとえば、1本200kcalのバーを3本食べれば600kcal。これは中サイズの丼ぶりごはん1杯分とほぼ同じです。
2. 腎臓に負担をかける可能性(たんぱく質の過剰摂取)
たんぱく質は重要な栄養素ですが、過剰摂取は腎臓に負担をかけるリスクがあるとされています。特に腎臓疾患を持つ人は注意が必要です。
3. 甘味料による体調不良(人によって)
人工甘味料に敏感な人は、お腹がゆるくなったり、頭痛やだるさを感じることも。体質に合わないと感じたら、ナチュラルタイプのプロテインバーに切り替えるのが良いでしょう。
プロテインバーを食べるときの注意点や工夫は?
1. 成分表示をよく確認して選ぶ
下記のような成分をチェックしましょう。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
たんぱく質量 | 1本あたり15g以上がおすすめ |
糖質量 | 10g以下が理想(ダイエット中の場合) |
脂質 | 極端に高すぎないか確認 |
添加物 | 香料・甘味料などの有無をチェック |
2. 食べるタイミングを工夫する
- 運動後の30分以内 → 筋肉修復に最適
- 間食代わりに1本 → 空腹時の血糖値急上昇を防げる
- 朝ごはんがわり → 野菜・果物と合わせて栄養バランスを意識
3. 毎日ではなく、必要なときだけに取り入れる
プロテインバーは「栄養補助食品」です。
毎日無理に摂るのではなく、「食事でたんぱく質が不足したときに補う」という使い方がベストです。
結論
プロテインバーは、目的や選び方によっては健康的に活用できる便利な補助食品です。
しかし、糖質・カロリー・添加物の含有量に注意しなければ、「お菓子感覚で食べすぎて体に悪い」という結果になりかねません。
以下のように意識して取り入れることが大切です。
- 成分表示をよく見て選ぶ
- 運動後や間食として活用する
- 食事とのバランスを大切にする
上手に使えば、忙しい現代人のたんぱく質補給をサポートしてくれる心強い存在になります。
「プロテインバー=健康的」と盲信せず、自分に合った種類・量・タイミングで活用していきましょう。